紀行地図:紀行や旅行記を読んで、旅の軌跡を地図にしたもの。それが紀行地図。手書きの地図と読書感想文で旅した気分に・・なれる?
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紀行地図紀行文庫 > 異郷をゆく

旅行記,紀行:「異郷をゆく 」|    データ項目の説明→

書名異郷をゆく
異郷をゆく
異郷をゆく西江 雅之

清流出版 2001-07
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著者西江 雅之
本のタイプ紀行
紀行のタイプ旅行記型
テーマ歴史
主要訪問国アメリカ、日本、イタリア、モロニ、マーシャル等
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紀行地図〜旅行記,ガイド|「異郷をゆく」で辿ることができる主要都市

【日本】
 [兵庫県]
  +揖保川
モロッコ
 [マラケシュ]
  +ジェマア・エル・フナ広場
アメリカ
 [オレゴン州]
  +クラトソップ砦
中国
 [福建省]
  +泉州
  +清浄寺
イタリア
 [ヴェネチア]
  +ブラノ島
コモロ
 [モロニ]
  +グランド・コモール島
アメリカ
 [ルイジアナ州]
  +ニューオーリンズ
ケニア
 [ナイロビ]
  +ンゴング・ヒル
スペイン
 [アンダルシア]
  +ミハス
【ハイチ】
 [ポルトープランス]
モーリシャス
 [ポート・ルイス]
【台湾】
 [烏来]
アメリカ
 [ニュー・メキシコ]
 [サンタ・フェ]
モーリシャス
 [ロドリゲス島]
  +プレーヌ・コライユ空港
  +ポート・マチュリン
  +リモン山

世界地図

「異郷をゆく」の読書感想

紀行短編

文化人類学者として多くの国を訪れた著者が「学者」という鎧を脱ぎ捨て、かつて学者と して訪れた国や訪れる機会を逸した国々を「旅人」として叙情性豊かに綴った紀行短編集です。

訪れる国や街をおよそ学者とは思えない、感性豊かな表現と学者ならではの歴史的、文化 人類学的な記述を、「深み」に行くことなく巧みにこれらを織り交ぜた完成度の高い、かつ、読みやすい紀行文で す。
短い文章ながら、いずれも最後に余韻が残ります。

孤高

冒頭に「わたしにとって何処に行っても、何処にいても、すべて異郷である」と語る著者。 あらゆる概念を超越したステージに立っているからこそ、発せられる言葉。
一方で、あらゆるものを超越しているからこそ生じる、孤独感、寂寥感。孤高の人独特の 悲哀すら感じます。

異郷と原点

まずは、著者の故郷、兵庫県の「揖保川」から始る。ここが原点であり、著者が掴むこと ができる絶対的な位置から、この本の旅が始まります。

そして、様々な国へと流れていく。表から裏へ。街から場末へと。
モロッコの古都マラケシュの混沌とした広場で未来を感じ、スペイン、アンダルシアの貧 村ミハスの英知。
台湾、烏来の首狩習慣の根絶に関わる哀しい説話。
奴隷社会から脱却し たハイチの現実。

そしてモーリシャスの頂で地上から吹き上げる風を受けながら著者は原 点の「揖保川」を見たのか。或いは、永遠の旅人になることを覚悟したのだろうか。

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