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紀行地図紀行文庫 > 深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン

南ヨーロッパ・ロンドン旅行記,紀行:「深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン 」|    データ項目の説明→

書名深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン
深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン
沢木 耕太郎
新潮社 (1994/05)
売り上げランキング: 6,883
おすすめ度の平均: 4.6
5 旅に出るなら、読んでソンなし
4 旅のおわり
5 「旅」は終わらない。
著者沢木 耕太郎
書籍種類旅行記
紀行の種類旅行記型
旅の種類
主要テーマ
主要訪問国スペイン、ポルトガル、フランス、ロンドン
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「深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン

もう終わってしまうのか・・

明確にヨーロッパヘ足を踏み入れたことを実感し、いよいよ終点を意識する。いつでもロ ンドンに行こうと思えば行ける。しかし、往生際が悪いというか、踏ん切りが付かない。 不完全燃焼で終わりたくない。そういった気持ちが伝わります。ここまでくると劇的に終 わりたいところでしょうけど、文明社会に入り込んだ時点で、それは期待できない。モロ ッコでマカオを重ね合わせようとしましたが、これも不完全燃焼。イベリア半島でアフリ カヘ行くことも考える。ロンドンに着かなくてもいいじやないか。いっそアフリカヘ渡っ て、喜望峰を回って・・。
読む我々も旅をする沢木氏も同じ気持ちです。

旅の終わり:サグレス。

イベリア半島の西端。そしてヨーロッパの西端。終わりを決断するに相応しい場所。サグ レスヘ向かうまでの路、風景。ユースホステルの窓から見える海。 目を閉じると、すべての想いと風景が呼応し増幅された残像が年月を経た今でも実像とた がわぬ鮮やかさを保っています。

総括

短期間で一気に読み上げました。改めて旅の軌跡を地図で眺めると、感慨深いものがあり ます。土地が変わり、自身も変わり、旅も変わる。絶対的なポジションを失いつつある中、 フワフワと根無し草のように彷徨しているように感じました。その中で自身の中にある普 遍的な或いは本質的な部分に触れ、徐々に旅を総括する気持ちになってきます。 数ある旅行記、紀行文の中で、この「深夜特急」ほど読み継がれ、多くの若人に影響を与 えている本は無いと言っても異論は無いでしょう。
自身を取り巻く環境が刻々と変化し、自身が取り残されているような焦燥感。悩みつつ、 一歩一歩前に進む様。そのような姿に自分を映したい。重ね合わせたいと憧憬するから?
そして総括。道中に出会った人の言葉を引用し、つぶやく。

 「分かっているのは、分からないとうこと」

この旅を総括する言葉です。

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