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「もう一人のメンデルスゾーン―ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの生涯 」で旅した地図

もう一人のメンデルスゾーン―ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの生涯 で旅した軌跡

【ドイツ】+ハンブルク(生誕の地)+ベルリン【フランス】+パリ(引越し) 【スイス】+ベルン(家族旅行) +シャモニ【ドイツ】+ドーベラン+ライプツィヒ【イギリス】+ロンドン(音楽監督争いに敗れる) 【ライプツィヒ】 【パリ】 【ベルギー】 【イタリア】 <念願のイタリア旅行>+コモ湖+ヴェネツィア+フィレンツェ+ローマ+ナポリ+イスキア島+アマルフィ+ポンペイ+ジェノバ+ミラノ

「もう一人のメンデルスゾーン―ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの生涯 」の内容

本のタイプ ノンフィクション
著者 山下 剛
タイトル もう一人のメンデルスゾーン―ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの生涯
テーマ
主な訪問国 ドイツ/イタリア/フランス/スイス/ベルギー/

もう一人のメンデルスゾーン―ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの生涯 のブックレビュー

クラシックを好んで聴く人はきっとクラシックの作曲家に何故「女性」がいないのか?と いう素朴な疑問をお持ちになると思います。僕もずっと疑問でした。その理由がここに書かれていました。ただ、現代のフェミニズム的な視点で批判的になっている わけではありませんでした。淡々と当時の社会情勢により、女性の立ち位置 の事実を記し、そのうえで当時の女性がどう生きてきたのか。とてもフラットな立場で書 かれています。 当然、読み手の我々は現代の女性問題と照らし合わせることとなりますが、あくまでも「音 楽史」の歴史的背景を紐解くことに徹しています。 驚くべきは、メンデルスゾーン家をとりまく錚々たる人々。ゲーテと会い、グノーがファニー を寵愛し、音楽界にはリストも顔を出し、シューマンの婦人、クララ・シューマンとの親 交。私が知っている範囲の著名人はこれくらいですが・・。 以前音楽紀行でも取り上げましたがメンデルスゾーンが活躍した当時には忘れ去られていたバッハの マタイ受難曲を再演することを企画し実現させたくだりなどは興味深かった。 音楽史に登場する作曲家の関連性も見え隠れし、音楽専門に学ぶ人は必見でしょうね。