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本のタイプ | 紀行 |
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著者 | 沢木 耕太郎 |
タイトル |
深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫) |
テーマ | |
主な訪問国 | イラン・イスラム共和国/トルコ/ギリシャ/ |
漠然と「バスでロンドン」が旅の目的と思ってました。が、実はある目的、使命を持って いました。そのせいか、少しセンチメンタルというか甘酸っぱい、とはいえ甘美とは言い がたいですが、これまでとは少し違う雰囲気です。何か「事が起こる」かと期待しました が・・・。 3巻、4巻と少し思索めいた雰囲気が漂っていましたが、トルコに入り、欧州の香りが強 く漂い出したあたりで勢いが付いてきました。白黒というか褐色の映像から徐々にカラー になってきたような、そんな感じです。
旅慣れてきました。価格交渉のテクニック。駆け引き自体を楽しんでいます。そこまで値 引くか?と反省すらしています。単純にいうと「ずうずうしくなった」ということですね。 こうやって「旅慣れた」せいか、好奇心も磨耗してきています。沢木氏も薄々感じてきた ことでしたが、白身が旅慣れしたことがその理由と考えていました。そして旅の終わりを 考えるようになり、変わっていくのは土地でもなく、白身でも無いことに気付いていきま す。
旅の終わりを考えるのが怖いのでしょう。 そのあと、どうなるか。どうするのか。終わりがあれば始まりはあるはずですが、何もか も終わってしまう、そういう恐怖感が徐々に醸成されつつあります。