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本のタイプ | 紀行 |
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著者 | たかの てるこ |
タイトル |
ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫) |
テーマ | |
主な訪問国 | 中華人民共和国/シンガポール/インド/マレーシア/ |
思うところあり、香港、マレーシアを旅する著者。そして「旅中毒」患者となった。関西 人気質によるのか、彼女自身の気質によるのか、見事にアジア熱に冒される。そして、魔 の国、インドヘと向かう。インドを題材にした紀行文は多い。概ね「とんでもない国」と印象を持たせるものだ。た だ、ストレートに「とんでもない」と言い切るものは、さおほど多くない。婉曲的に或い は文学的、哲学的に表現するパターン。 彼女は揶揄するものの、人々との出会いを存分に楽しんでいる。インド独特の風習、文化、 国民性を受入れ、離れがたい気持ちになっていく様を見ると、確かに魔力がそこにあるの でしょうね。 「二度と行くか!」といったタイトルの紀行文も本屋で見かけたことがある。 読んでませんが、きっと最終的はその本の著者も中毒患者になっているのでしょうね。インドはIT先進国という地位を確立しようとしている。僕も職業柄、このことを体感し ています。この本は2000年に出版されていますが、どうやっても、最近のインドにお けるIT産業の台頭と、この本をはじめ、描かれるインドの国民の姿が結びつかない。 小さな子供たちが物売りをして、必死に生きようとしている姿。「物売り」が「IT」に摩 り替わっただけだといいのですが、現状は変わっていないのか・・。