紀行地図

travel-mapper.com

「一号線を北上せよ 」で旅した地図

一号線を北上せよ で旅した軌跡

【ベトナム】  [ホーチミン]   +マジェスティック・ホテル [チョロン]   +ビンタイ市場  [カイベ]  [ヴィンロン]  [カントー]  [カオラン]  [フォンディエン] 【フランス】  [パリ]   +ペール・ラシューズ墓地 【アメリカ】  [アトランティック・シティー] 【ポルトガル】  [リスボン]   +テージョ河対岸   +カシリャス [ポルト]  [ナザレ]   +ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会  [サンタクルス]  [リスボン]   +カシリャス  +サン・ジョルジュ城 【ベトナム】  [ホーチミン]  [ファンティエット]  [ムイネー]  [ニャチャン]   +ダム市場  [ホイアン]  [フエ] 【オーストリア】  [キッツビューエル] 【スペイン】  [マラガ]   +ヒブラルファーロ城

「一号線を北上せよ 」の内容

本のタイプ 紀行
著者 沢木 耕太郎
タイトル 一号線を北上せよ<ヴェトナム街道編> (講談社文庫)
テーマ
主な訪問国 ベトナム/ポルトガル/スペイン/

一号線を北上せよ のブックレビュー

当初、この本は「深夜特急」の続きのような旅行記と想像していましたが、それとはコ ンセプトが異なっています。 紀行文といったほうが正しいと思います。あとがきにもそう、記されています。 単に、アジアのある国を北へ向かってバスの旅・・というところも、あるにはありますが、 「深夜特急」を総括しつつ、旅の意味や生きる意味、移動する意味を白身に問う。当時の 過去を想いつつ、これらに折り合いをつけ、前に進む。「深夜特急」と決別するような、そ ういう意図を感じました。 短編の紀行文を編んだ構成でしたが、本題は「鬼火」という紀行文。 沢木耕太郎氏の代表作『壇』。これは作家壇一雄氏を題材にしたノンフィクション?です。 ある思いを抱き、檀氏の晩年の足跡を追う。何を見つけたかったのか。何を知りたかった のか。ポルトガルを彷徨する沢木氏。徐々に自分の行動の意味すら曖昧になっていく。沢 木氏は常に過去の自分の行動や執筆作品に潜む「残留物」は自分にとってどういった意味 があるのか、を自身に問い続ける「癖」があると思います。そして浮遊する檀氏を追い続 ける。浮遊する青白い炎=「鬼火」。鬼火は檀氏なのか、沢木氏自身なのか。