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紀行地図紀行文庫 > 深夜特急〈3〉インド・ネパール

インド・ネパール旅行記,紀行:「深夜特急〈3〉インド・ネパール 」|    データ項目の説明→

書名深夜特急〈3〉インド・ネパール
深夜特急〈3〉インド・ネパール
沢木 耕太郎
新潮社 (1994/04)
売り上げランキング: 4,584
おすすめ度の平均: 4.83
5 旅に出るなら、読んでソンなし
5 若いということ、
5 「あのドキドキ感」をもういちど。
著者沢木 耕太郎
書籍種類旅行記
紀行の種類旅行記型
旅の種類
主要テーマ
主要訪問国インド・ネパール
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「深夜特急〈3〉インド・ネパール|旅行記読書感想

バザール・フェチ

第2便で香港、マカオの幻影を断ち切ったように見えましたが、カトマンズで「熱く」な っておられました。なんとなく分かってきたのですが、沢木さんは「バザール」が好きな んですよね。きっと。ざわざわとした、混沌とした雰囲気。人と商品が溢れかえる。そう いった場所が好きなんでしょう。きっと。
ただ、第3使は全体として象徴的というか、思索しているというか。そういう印象を特ち ました。

死の臭い

読解力の無い私にとって難攻不落であった本「マラケシュの声」。沢木氏は道中(インド) にこの本を紹介され、目本から送ってもらっています。そして「マラケシュの声」のよう な形式でこの旅を表現すべく、メモを取り続けていたようです。(Coyote N0.8深夜特急特 集から引用)
これとどう関連あるかわかりませんが、インドやネパールの暗部の表現がどことなくマラ ケシュの声を彷彿とさせます。鼠の大群、浮浪者の目。そこには「死」の臭いが漂ってい ます。死が常にそこに存在するような、そういた情景が象徴的に描かれています。マラケ シュの声も死の臭いが漂っていました。

抜けない足

どことなく粘性の高いドロッとした中に居るような気分です。汚泥とでも言うのでしょう か。なかなか抜け出せない。抜けようにも抜けられない。常に次の地へ移動する「きっか け」を模索しているようでした。「このままではいけない。」これが次の地へ移る唯一のき っかけです。
インドで過ごした孤児施設。この深夜特急シリーズの中で唯一胸が熱くなるところです。  「ここから抜けたくない」という明確な意思が見て取れます。

更に自由に

第2便の感想でも書きましたが、更に「自由」になっていきます。モノからの脱却。物質 文明との決別。モノといっても衣服や電化製品・・といったモノではなく、もっとプリミ ティブなモノとの決別がその象徴として描かれています。 2便で固定観念を削ぎ落とし、 3便で物質文明から脱却。極限まで「素」になった著者の文章が徐々に本質的な意味を持 ってきているような気がしています。

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