紀行地図

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「深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール」で旅した地図

深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポールで旅した軌跡

【タイ】  +バンコク +スラタニー +ハジャイ +ソンクラー +アナン【マレーシア】  +クアランプール +マラッカ【シンガポール】

「深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール」の内容

本のタイプ 紀行
著者 沢木 耕太郎
タイトル 深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)
テーマ
主な訪問国 タイ/マレーシア/シンガポール/

深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポールのブックレビュー

香港とマカオの影を追いかけながらバンコクヘ辿り着く。道すがら出会う人々との小さな 物語を積み重ねつつ、旅は淡々と進んでいきます。そして刺激を求める想念が膨張し行動 をも遮ってくる。刺激により神経が磨耗(旅なれた)したせいもある。 麻薬常習者がごとく彷徨う。刺激を求めて。追えば迫うほど逃げていく陽炎。 そして気付く。香港とマカオの呪縛。呪縛を振り切るように次なる地へ向かっていきます。
自らが作り上げた固定観念。そして幼い頃から植えつけられた固定観念。 常識では考えられないような宿で寝泊りする中で徐々にそぎ落とされていく固定観念。そ して浮き出てきた「自由」。文化、歴史、風俗といった環境が異なる地に放たれた時、身に まとっていた固定観念が削がれる。そこから本質的な自由を獲得できる。開放的な気分に なるといった感の自由というより、固執、偏見を自然に脱ぎすてることができる。僕たち は自ら不自由になっているような気がした。