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水口 康成/ボスニア 一人ぼっちの救出作戦  

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ボスニア旅行記,紀行:「ボスニア 一人ぼっちの救出作戦」|    データ項目の説明→

書名ボスニア 一人ぼっちの救出作戦                        
ボスニア 一人ぼっちの救出作戦
ボスニア 一人ぼっちの救出作戦水口 康成

日本放送出版協会 1996-03
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著者水口 康成
書籍種類紀行
紀行の種類ドキュメンタリー
旅の種類
主要テーマ戦争
主要訪問国ボスニア・ヘルツェゴビナ
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「ボスニア 一人ぼっちの救出作戦」|紀行読書感想

人間の尊厳と国家のメンツ

小学生か中学生の頃に皆一度は耳にする『人間の命は地球より重い』という言葉。

忘れてしまいましたが、国際機関で発せられたスローガンだと記憶しています。
この言葉を素直に解釈したとしたら、この言葉は既に「死んでいる」。

国家組織の頂点から末端まで、一貫して「国家のメンツ」を最重要ミッションとしている ならば、かなり悲観的な状況である。国家組織は国民を向いているのか。国際組織はどう なのか?地方自治体はどうなのか。企業はどうなのか。個人はどうなのか。

不条理でこの世の中は成り立っている。そうとしか思えませんでした。
少なくとも、著者のようにジャーナリストでありながら、「人間」としての使命、或いは天 命を果たそうと「行動」したことに敬意を表するとともに、救出された方の「生きる」こ とへの執着心に敬意を表したいと思います。

ジャーナリストの葛藤

今回の件に限っては、ジャーナリストとして「失格」ということになるのでしょう。
ビジネス的には。水口康成氏は「ジャーナリスト水口」ではなく、「人間、水口」を選択した。
それだけのことだ。ただ、危険はいずれも伴うものの、後者は明らかに命を賭したポジショ ンだ。そして彼は一市民である。国家が担うべき立場を一人で背負った。

そしてジャーナリストという立場を離れたことで、報道の怖さを改めて知ることとなる。
一連の戦争は「報道戦争」という見方もある。統制、管理された報道は世論のベクトルを定 めるための報道となった。
大義名分を作るため、国家権力は報道をも自由に操る。実にたくみで見事としか言いようがない。
ジャーナリストとしての成果はこの本を世に送り出し、かつ、ビジネスとしての自分の成 果を同業者へ託し、世論へと訴えさせたことである。
彼は社会人としての役割、責任を真っ当することも怠らなかった。不条理な仕打ちや批判をもろともせず。

理解を超えた

複雑な民族構成、連綿と積み重なる歴史的経緯が入り乱れ、細かな記載まで追いつくのは 困難でした。
これは天城桜路氏の「地球の彷徨い方―ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/セルビア・モンテネグロ初級編」を読んだ時も歴史的記述に混乱しました。
国家組織、国際組織、各国の政治的立場、国家元首の立場など、これまた複雑怪奇。バル カンに間する本を1年以上前に購入し、そのままになっています。そろそろ読んでもいい 時期かな。

個人的には、この本を読み、生の戦場の姿を見て、天城氏の「地球の彷徨い方―ボスニア・ヘルツェゴヴィナ/セルビア・モンテネグロ初級編」を読んで、ボスニ アのその後の現実を見て、そして、CoyoteNo.7CoyoteNo.12で連載された石紀美子氏の「きのうの楽園」で綴られる、 一市民の小さなドラマを垣間見る。きっと「戦争」というものについて、改めて感じるも のがあるでしょう。

そして、水ロ氏が常にロにする、誰が悪いというということより、「戦争が悪いんだ」とい う、分かりきった言葉ですが、深く心に刻まれることでしょう。

この本の真実度と北朝鮮問題

この本に記載されていることが、「真実」どうかは、わかりません。私自身の目で見ていな いからです。

但し、北朝鮮問題が解決に至っていないことは事実です。何故、解決できないのだろう? と素朴な疑問を持っていました。
ただ、この実情を鑑みて、この本に書かれていることを 全て事実として受け止めることのみが、北朝鮮問題が未だ未解決であることを理解する唯 一のよりどころであることは明らかです。

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