蜜と毒

蜜と毒


銀座 14:12

忘れることができない蜜の味。いつもの場所で溢れる蜜を味わう。その甘さで脳は痺れ、舌も麻痺する。永久に蜜があふれるはずだったが、蜜は枯れる。蜜の代わりに次第に毒を出す。それと知らずに蝶は吸い続ける。或いは毒と知っても吸い続ける。いつかまた密になることを信じているのか、死を望んでいるのか。