希望の花

希望の花


調布  15:25

秋になると花が咲き出すと思ってカメラを携え散歩。だけど、花は見つからない。歩きつかれて神社でひと休み。境内へ進む。拍手を叩く音。家族連れが手を合わせていた。お婆さんらしき女性と、40代くらいの男、父親?と子供二人、娘さんかな。どことなく少々不自然な組み合わせ。僕は後ろで待っている。拝む時間が長いことから、どことなく切実な感じが伝わる。そして4人が頭を上げ、言葉少なく階段を降りていく。その後にボクは手を合わせ、いつもの願いを胸の中に浮かべた。階段を降りると、さっきの娘さん二人が絵馬に何かを書いて掛けようとしていた。そして絵馬に向かってまた手を合わせた。

弔いかと思ったけど、ここは神社だからきっと望みがあって、それを託していたんだろう。鳥居をくぐる後姿はどことなく希望に満ちていた。

きっと花は咲く。