ゆれるタチアオイ

ゆれるタチアオイ


世田谷 17:26

梅雨の蒸し暑さが少し和らぐ/夕方の線路沿い/電車が通り過ぎていく/数秒遅れて一塊の風/ボクの背後から襲ってくる/揺れるタチアオイ/暮れ行く空/雑草の香り/軋む線路/踏み切りの鐘/タチアオイの蕾/夏はまだだね/風がボクの頬を撫でる/タチアオイがまた揺れる/蕾にそっと触れる/ボクの指が/