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紀行地図紀行文庫 > アラスカ 風のような物語

旅行記,紀行,ガイド:「アラスカ 風のような物語 」|    データ項目の説明→

書名アラスカ 風のような物語
アラスカ 風のような物語
星野 道夫
小学館 (1998/12)
売り上げランキング: 18,591
おすすめ度の平均: 4.75
4 風の旅人 星野道夫
5 友人にも思わず贈ってしまったほどです
5 お出かけ。
著者星野 道夫
書籍種類紀行
紀行の種類旅行記型
旅の種類-
主要テーマ
主要訪問国アメリカ
その他訪問国
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「アラスカ 風のような物語」|旅行記読書感想

抒情詩のような

星野道夫さんについては雑誌等でどのような方である多少の知識はありましたが、作品を 読むのは初めてです。  「冒険家」という「職種」からは想像できないようなセンシティブな文章。またこの本は 星野さん自身で撮影した写真が多く掲載されています。熊の親子の写真、アラスカの村の 写真。動物の屍。ニッコリしてしまう写真もあれば無言になってしまう写真も。

アラスカの現実:ハワイと同じ運命を見た。

叙情的なシーンと裏腹にアラスカの過去と現実を描いています。自殺者が多いこと。アル コール中毒患者が多いこと。現実に起こっている事実である。そして根底にある資本主義 化、文明化の波。アイデンティティの剥奪。以前読んだ池渾夏樹さんのハワイイ紀行で知 ったハワイ先住民が受けた仕打ちと全く同じだ。どこまでも繰り返される歴史。

自然の中に存在する感覚

自身が自然と一体になっている、そういう感覚を多く体験し、描写しようとしていると感 じます。それは自然への畏怖の念や雄大さをを荘厳に描くというより、物言わぬ自然の声 を感じ、人間の感覚では無残と思えるような自然の摂理を本能的に受け入れる様を冷静に 描いている。我々と星野道夫さんの感覚器が異なるのか?感覚が鋭いというより、別の感 覚器を持っているようだ。が、おそらく我々と決定的に違うのが常に「死」を意識されて いるということ。自然に生息する動物も「意識」をどれほどしているか分かりませんが、 おそらく常に「死」を意識しているでしょう。

軽井沢にて:見えない他者

釣りとキャンプを愛好するということもあり、しばしば「自然」の中に身を置くことがあ ります。「自然」を感じるとはどういうことか。自分以外の他者を感じない、そういった静 寂の中に佇む時、なんとなく自然と同化しているように感じます。が、あまり本質的では 無いように思えます。

以前、北軽井沢でキャンプをした時の出来事。 キャンプは夜の食事を楽しむために行くと言っても過言では無いと思っています。恒例と なっているのですが、チープな食材を「スモーク」することで、えも言われぬ味への変化 をいつも楽しんでいます。 このときもプロセスチーズや虹鱒をお手軽スモークキット(ダンボール製。千円くらい)でス モーク。その味わいを堪能しました。宴のあと、2泊目の晩用に下味をつけたトラウトを タープの下で干したのですが、翌朝、なんと魚がなくなっているではないか!仲間の一人 が夜中、テントの周りで「気配」を感じていたようだ。魚を干してあったテーブルを良く 見ると少し乱れている。明らかに「荒らされて」いた。

更に目を凝らす。そして見つけたテーブルの上にかすかに残る小さな足跡。見えない「他 者」を感じた瞬間。自然の摂理を感じたとき。足跡の持ち主と私たちはどこかで繋がって いるように感じました。

星野道夫さんのサイト

星野道夫公式サイト 星野道夫さんの意思を継ぐサイトです。是非頑張っていただきたいと思います。

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