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本のタイプ | 紀行 |
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著者 | ウィリアム キトリッジ |
タイトル |
砂漠へ―心の故郷、アメリカ南西部 (ナショナルジオグラフィック・ディレクションズ) |
テーマ | |
主な訪問国 | アメリカ合衆国/ |
アメリカ南部に広がる砂漠。赤茶けた大地。サボテンしか生息し得ない地。ここに住むさまざま先住民の自然観、そして凄惨な過去。そして自由を勝ち取るまでの道 程を、つぶさに研究し、現代に生きる我々が抱える問題を見つめた本です。 政府が取った 施策は果たして本質的なのだろうか?母国アメリカを批判する。 過去に辿ったアメリカ南部、南アメリカヘの放浪を回顧しつつ、深い思索へと進んでいく。 「さて、この本で、どこを巡ることができるのかな」といつものようにメモを取るべく身 構えた私。でも、メモを進めることができなかった。 最初に著者が語った「放浪への愛は我が家へ向かう一連の動きである」という言葉で、こ の本は他の旅行記とな異なり、このシリーズ(ナショナルジオグラフィック・ディレクシ ョンズ)独特の崇高な紀行文学であることを再認識した。 聞いたこともないような先住民たち。 ナホバ族、プエブロ族、ズニ族,タオス族,ホピ族,アパッチ族など。 彼らはそれぞれの ルール、風習を持っている。そして祭祀や儀礼。彼ら伝統的な儀礼は宗教の具現と個人と 社会の幸福を祈ることが目的であり、社会と種の生存、保存に結びつく。 儀礼は彼らの社会を統 制する政治のようなものだ、と解釈しました。これらの風習文化を継承するとともに、そ の精神を物語として共有することで、民族の一体感をもたらす。 この行為は以前読んだ、 星野道夫氏の著書におけるクリンギット族やイヌイット族の口承神話と似通っている。