紀行地図

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「海をゆくイタリア―12の航路で長靴をぐるり、帆船“ラ・チチャ”の旅」で旅した地図

海をゆくイタリア―12の航路で長靴をぐるり、帆船“ラ・チチャ”の旅で旅した軌跡

【イタリア】+サンレモ+ポルトフィーノ+ エルバ島+サルディーニャ島  +エメラルド海岸+カプリ島+イスキア島+エオリエ諸島+パレルモ+タオルミーナ+バーリ +ダルマチア島+トレミティ+ペスカーラ+ラベンナ+ヴェネチア+トリエステ

「海をゆくイタリア―12の航路で長靴をぐるり、帆船“ラ・チチャ”の旅」の内容

本のタイプ 紀行
著者 内田 洋子
タイトル 海をゆくイタリア―12の航路で長靴をぐるり、帆船“ラ・チチャ”の旅
テーマ
主な訪問国 イタリア/

海をゆくイタリア―12の航路で長靴をぐるり、帆船“ラ・チチャ”の旅のブックレビュー

主人公(著者)はイタリアの「チョイ悪オヤジ」かつ相当なご身分と想像します。とはいえ、嫌味なく、眩しいイタリアの風景や小粋な会話を存分に楽しめます。サンレモを皮切りにベネチアまでを「帆船」で旅をするという珍しい旅行記です。多少、本土への上陸はあるものの、船旅を題材にした旅行記はめずらしいと思います。途中、乗り降りする著者の友人との会話や、個々の立ち居振る舞いは洗練されたオトナの「色香」を感じます。

後半に一人の若者が乗船します。いわゆる「オタク」で人と接することを嫌うインターネット中毒患者。この突然の客と典型的な「海の男」との微妙な関係。自然な流れでこの若者が「人間味」を帯びてくるところが微笑ましく、この本の隠れたテーマを垣間見たような気がします。