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【デンマーク】 [コペンハーゲン] [アスコウ] [リーベ] [コペンハーゲン] +ローゼンボー城 [ガンルーセ]
本のタイプ | 紀行 |
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著者 | 伊藤 美好 |
タイトル | パンケーキの国で―子どもたちと見たデンマーク |
テーマ | |
主な訪問国 | デンマーク/ |
不登校の子供をもつ母親が一大決心をし、デンマークヘと短期移住。旦那様の寛大な理解 と子供の教育を真剣に考える母親の情熱。強い意志が道を切り開き、母子ともども貴重な 経験を積んだ。この本はデンマークの教育制度、福祉制度を中心に物語は展開していく。 子供たち、そして母親(著者)も、新しい価値観に触れ、成長していく過程は微笑ましく、ま た、いろいろと考えさせられました。 滞在中に展開される「苦労話」も感動的でしたが、デンマークの教育制度、福祉制度、そ して市民の子供に対する暖かい目に胸が詰まる想いがしました。紀行を読ん で感涙するようなことは、あまりないことです。ただ感動するのではなく、私自身、身を 律し、行動せねば・・。
どういう国、国民性なのか。書けばキリが無いですが、一貫しているのは 教育制度はすべて「子供」の目線で作られています。
・子供は遊ぶことを通し社会人として必要な資質を身につける準備期間
・子供の意見、意志が最優先されかつ、その意志は最大限に尊重される
・個人の能力を競うことはしない。 7、8歳まで試験が無い。かつ成績も付けない
・教育に関わる費用は授業料もさることながら、鉛筆、ノートまで支給される
・・・
と上げればキリが無い。そして
人の話を「聞く」という姿勢と自分の「意志」を伝えるということ。これを教育の中核に 据えている。
どんな国、世界でも問題はつきものですが、人の話を聞き、意見するという ことを習慣的に行っているので、問題が起こっても、築かれた信頼関係によりスムーズに 解決していく。無論、親の利害ではなく、子供の目線に立ってのことだ。
福祉制度も高齢の方やハンディを負った子供に対して、特別な配慮が手厚いことは勿論、、 「ノーマリゼーション」という言葉があるように一般の社会の人々と垣根なく生活を共に できるような環境が整っている。