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【アメリカ】 [アラスカ] +フエアバンクス +シトカ
本のタイプ | 紀行 |
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著者 | 星野 道夫 |
タイトル |
長い旅の途上 (文春文庫) |
テーマ | |
主な訪問国 | アメリカ合衆国/ |
星野道夫氏の遺稿集という目的で刊行された本です。 星野道夫氏の「言葉」は、当たり前なことでも何故かいつも感銘を受けます。何故だろ う?って、いつも考えさせられます。 以前、植村直巳氏の随筆を読んだときも、シンプルなそのメッセージにハツとさせられる ことがありました。 生死と隣り合わせだった冒険家の言葉?という先入観のせいでしょうか? 生死と隣り合わせという状況は当たり前の状況だった太古の時代。素の「自然」と密接に或いは共存関係にあった時代は、今は自然も動物も消 えつつある。だから「自然破壊」だの「エコロジー」という言葉が独り歩きをして、僕らの実生活で実感 が無いのが正直なところだと思います。 僕らの無意識な中の本能或いはDNAは、この危機的な状況を察知し、内なる声として警鐘 を鳴らしている。その内なる声と星野道夫氏の文章の波長が共鳴し、増幅することで我々 は自然が脅威に晒されていることと、本来人間はどうあるべきかといったことに気付き、 共感するのでしょう。