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チリ旅行記,紀行:「世界で最も乾いた土地―北部チリ、作家が辿る砂漠の記憶」| データ項目の説明→
| 書名 | 世界で最も乾いた土地―北部チリ、作家が辿る砂漠の記憶 |
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|---|---|---|---|---|---|---|
| 著者 | アリエル ドーフマン | |||||
| 書籍種類 | 紀行 | |||||
| 紀行の種類 | 旅行記 | |||||
| 旅の種類 | ||||||
| 主要テーマ | 歴史、哲学 | |||||
| 主要訪問国 | チリ | |||||
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紀行地図〜チリ紀行|「世界で最も乾いた土地―北部チリ、作家が辿る砂漠の記憶」で辿ることができる主要都市
【チリ】
[バルディビア]
[ラ・セレーナ]
+ラス・カンパナスの丘
[アタカマ砂漠]
+アレマニア工場
[カルデラ]
[アントファガスタ]
[マリナ・エレナ]
[パンパ・ユニオン]
[チュキカマタ]
[サン・ペドロ・デ・アタカマ]
[サンタ・ラウラ]
[ハンバーストーン]
[イキケ]
[ピサグア]
「世界で最も乾いた土地―北部チリ、作家が辿る砂漠の記憶」|紀行読書感想
「硝石」に翻弄された歴史
この紀行の舞台はチリ。
著者が求める「真実」。著者の夫人が求める「真実」。
この真実は彼らの根源にかかわる、或いは、自らの存在を再認識するために必要不可欠な
真実。
しかし真実は歴史の汚泥の中に複雑に絡み合いながら散在する。
それは鉱物資源の「硝石」をめぐる覇権争いに端を発する。一擢千金を夢見た労働者の夢
と現実、そして絶望。その土地を去ることができない人々。そして去る人々。宝であるは
ずの資源が藻屑と化す。遺跡と化した工場群。墓地。死んだ街。
汚泥を掻き分けながら、前へ前と進む二人。硝石に翻弄された国家の複雑な歴史が彼らを
阻む。
一つ一つの「物語」を採取し、事実を積み上げ、そして崩れる。手を仲ばせば届きそうな
事実は無常にも砂塵と化す。
真実を受け入れること
この「旅」は著者の友人の「ある真実」を掴むためのもの。
著者は友人の身に降りかかった事象に直接的に手を仲ばすことはせず、時代背景や人物関
係をたぐりよせながら、徐々に核心へと近づいていく。
しかし、真実に近づいていくにつれ、著者が少なからず動揺していく様が静かに描かれて
いる。
真実の場所に立ち、そして想う。友人は「その瞬間」に何を思い、何を見て、何を匂った
のか・・。五感を通し、友人のすべてを体内に取り込み、同化したように見えた。
しかし「物理的」な証跡を手中にすることは叶わなかった。
エピローグで著者は旅の総括を行う。そして積年の苦悩と折り合いをつけた。
深い思索の末の結論。胸を掻き毟られるような複雑な思いで僕は一杯になった。
言葉にできない深い感銘を受けた本でした。


魂の紀行文学
チリの砂漠を通して知ること








