赤い十字鉄線

赤い十字鉄線


河口湖 9:34

車を降りると、想像以上に空気は凍てついていて、耳がきりりと痛む。駐車場を降りて、桟橋へ向かう。湖畔の土は霜柱で、歩くたびにガシガシ音を立てる。悪くない感触だ。氷点下5度くらいだろうか。この程度の温度であれば、昔は平気で糸を垂らして一日中釣っていた。桟橋には十字鉄線が張り巡らされている。その十字鉄線の向こうにかつてのボクが見えるような気がする。