濡れ落ち葉

濡れ落ち葉


京王多摩川 16:20

「まもなく閉園時間です」というアナウンスが場内に響く。冬の空は早くも色づき、名残惜しい気持ちが更に人々の影を長くする。

徐々に人影がまばらになると、あたりが少し明るく感じる。金色の銀杏の葉が一面に広がり、絨毯のよう。

黒いアスファルトと黄色の銀杏の葉のコントラストがくっきりして、そして、雨に濡れているから、色鮮やかで美しい。

枯れた落ち葉も終わりじゃなくて、水に濡れて潤って、そして艶やかになって。