紀行地図

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「ミュータント・メッセージ 」で旅した地図

ミュータント・メッセージ で旅した軌跡

【オーストラリア】 (何処を辿ったか判別不可能)

「ミュータント・メッセージ 」の内容

本のタイプ 小説
著者 マルロ モーガン
タイトル ミュータント・メッセージ (角川文庫)
テーマ
主な訪問国 オーストラリア/

ミュータント・メッセージ のブックレビュー

アボリジニの人々へ教育目的でオーストラリアヘ赴いた著者。 著者は今までの経験を活かし、様々な取組みを行う。一定の結果を出した彼女。その彼女 を待ち受けていたものは、想像の域を超えていた。 現代に生きる我々からすると目を疑うような出来事ばかりだった。人間が本来持つ「能力」 は無限なのか。我々が文明人なのか、彼らが高度な文明を持っているのか、混乱してしま う。 彼女は今まで身につけた、現代でいう「文明」の殼から抜け出せず、泥沼へ入り込んでいっ た。まわりもアボリジニの人々は手を差し伸べない。自ら「気付く」ことが自分の能力を 認識する唯一の手段だからだ。そして彼女は文明社会の殼を説ぎ捨て、真の自分を見出した。
アボリジニの人々は彼女に「ある使命」を託す。彼女はその命を受けるに相応しいと認め られたのだろう。そして彼女は「天命」を持って、現代社会へと振り戻された。 僕らの考える能力とは、営利を求め、人と国と争い勝つこと。そういった次元で考えてい る以上、人間が本来もつ能力に気付く訳が無い。 僕らは一見すると平和に暮らしている。個々の能力を生かして仕事をしている。 でも何かが違う。 深い思索の旅へ誘われているようだ。その旅は危険だが、ひょっとすると人類が進むべき 正しい唯一の道かもしれない。 著者は少なくとも、その道が正しいと信じ、使命感を持ち、この本を残した。 この本はアボ リジニの長老も読んでいる。