紀行地図 > 紀行文庫 > なぜかいい町 一泊旅行
旅行記,紀行:「なぜかいい町 一泊旅行 」| データ項目の説明→
| 書名 | なぜかいい町 一泊旅行 |
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|---|---|---|---|---|---|---|
| 著者 | 池内 紀 | |||||
| 本のタイプ | 紀行 | |||||
| 紀行のタイプ | 旅行記型+ガイド型 | |||||
| テーマ | 歴史、風土 | |||||
| 主要訪問国 | 日本 | |||||
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「なぜかいい町 一泊旅行」の読書感想
久しぶりの国内紀行
以前、国内紀行も読みます!と宣言しておきながら、海外を放浪しっぱなし。日本人とし
てこの世に生を受けた以上、日本も旅しなければ・・。
ということで、この本をチョイス。
以前、感想文をUPした「ドイツ 町から町へ」の著者:池内紀さんの本です。旅の視点としては似ており、地味だけど、それでも頑張っている町を紹介してくれています。
池内さんらしい、小気味いい文章が心地よい本でした。
消え行く町
日本の地方自治政策の転換により、市町村の合併がすさまじい勢いで進んでいます。今回
紹介された町や村も現在では合併されているところもあるとのこと。
「何故、合併しなければならないか」。
これが、この本で著者が声高に訴えたいことです。
合併することで、いとも簡単に町や村の名前を消し去る。長きにわたり親しまれた町の名
前を消すということは、その町の歴史すら消してしまう。そして、その土地の風土、風習
も消し去ってしまう。池内さんは「ドイツ 町から町へ」でも訴えていました。
ドイツでもやはり自治体同士の合併は行われる。但し、通常は合併する町、村の名前を「くっつけ
る」のが基本。さもなくば、歴史を消し去ることになるからと。
ドイツなどの都市名で、
やたら長い名称の町がある。名前と名前の間に「・」や「=」が付くものがそれだ。
町の「核」も曖昧になる
それぞれの町は地域社会の核となる場所を持つ。それは駅かもしれないし、公民館かもし
れない。繁華街かもしれない。神社、お寺かもしれない。
地域社会はこの「核」となる場所を精神的な拠り所にしている。
合併をすることにより、この核が曖昧となっていく。そして寂れていく。これが今の日本
の実情です。
美しい国、日本
意味も無く箱物を作ったり、といった行政施策をとる市町村が多い中、町の地理的特性や
歴史、長年培った技術を創意工夫することで立派に独立した行政を行う町がある。規模を
大きくするのが行政では無い。お金の問題でも無い。身の丈にあった、オリジナリティ溢
れる町づくり。この本に紹介される町はそういった努力を続ける町です。
「美しい国、日本」。
現在の我が国の長が念仏のように唱えている言葉。
響きは良いが、国家は何かを取り違えているのでは無いだろうか。


町をテーマにした旅行記です
かなりよい本、一泊旅行のお伴にどうぞ








