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紀行地図紀行文庫 > イラクの小さな橋を渡って

イラク旅行記,紀行:「イラクの小さな橋を渡って 」|    データ項目の説明→

書名イラクの小さな橋を渡って
イラクの小さな橋を渡って
池澤 夏樹 本橋 成一
光文社 (2003/01/24)
売り上げランキング: 262,216
おすすめ度の平均: 4.47
5 戦争へのニュースを悲しい気持ちで見ていた皆さんに
5 涙がとまりません
5 『自分』でない『他人』
著者池澤 夏樹
書籍種類旅行記
紀行の種類旅行記型
旅の種類
主要テーマ取材旅行
主要訪問国イラク
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「イラクの小さな橋を渡って」の読書感想

笑顔と爆弾

所謂、旅行記という形式ではありませんが、報道の膜を突き破りイラクという国を自身の 目で「確認」するといった、ジャーナリズム的な視点でイラクを見つめています。 多くの写真が掲載されていますが、いずれも美しい目をした屈託の無い、僕たちとなんら 変わらないイラクの人たち。その笑顔の頭上に遣る爆弾の陰。
このような不条理、矛盾に満ちた世界が実際に存在する。この人たちは今でも生きている のだろうか?

イラクに対する関心

イラクに関する情報は他の国々と比べて極端に情報が少ないので、とても新鮮です。食事 は以外にも美味しいらしく、量も申し分なし。ただ、この本は湾岸戦争とイラク戦争の間 に書かれたものなので、フセイン政権が崩壊し、その余波が残る今とでは状況が違うかも しれません。
経済制裁のため、物資が少なく、走っている車も恐ろしく古い車が走っているようです。 なんとフオルクスワーゲンのパサートが多く走っているようです。実は私もパサートに乗 ってます。こんなことでイラクに親近感を感じてしまう単純さ。こうやって、その国の事 実を知ることで、理解しあることは簡単ではありませんが、関心を持つくらいはできます。 そういうことから始めないと。僕らもアメリカも。

戦争は是なのか。

心のどこかで、この戦争は仕方ないのか。と考えることがあります。今でもそうです。無 論、血を流さずに事が済めばそれに越したことは無いですが。 何故、こう考えてしまうのだろう。「兵器が進化し、殺される姿を目にしないため罪悪感な く殺す」と池澤さんがその解をを提示しています。
報道される爆撃の様子はどこかアニメやドラマのワンシーンのように現実離れした感があ ります。今の報道ポリシーでは許されることでは無いかもしれませんが、もし、血を流し た、負傷した、或いは命を落とした生の姿が報道されれば、きっと考えることも変わるの でしょう。辛いことですが、僕たちが見なければならない事実かもしれません。
いずにしろ旅行雑誌で「イラク特集」といった特集が組まれる時代になるといいですね。

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