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「イラクの小さな橋を渡って」で旅した地図

イラクの小さな橋を渡ってで旅した軌跡

【イラク】 [ウル] [ナシリヤ] [バグダッド] [ハトラ] [カドマイン] [モスル]

「イラクの小さな橋を渡って」の内容

本のタイプ 旅行記
著者 池澤 夏樹
タイトル イラクの小さな橋を渡って (光文社文庫)
テーマ
主な訪問国 イラク/

イラクの小さな橋を渡ってのブックレビュー

イラクに関する情報は他の国々と比べて極端に情報が少ないので、とても新鮮です。食事 は以外にも美味しいらしく、量も申し分なし。ただ、この本は湾岸戦争とイラク戦争の間 に書かれたものなので、フセイン政権が崩壊し、その余波が残る今とでは状況が違うかも しれません。 経済制裁のため、物資が少なく、走っている車も恐ろしく古い車が走っているようです。 なんとフオルクスワーゲンのパサートが多く走っているようです。実は私もパサートに乗 ってます。こんなことでイラクに親近感を感じてしまう単純さ。こうやって、その国の事 実を知ることで、理解しあることは簡単ではありませんが、関心を持つくらいはできます。 そういうことから始めないと。僕らもアメリカも。 心のどこかで、この戦争は仕方ないのか。と考えることがあります。今でもそうです。無 論、血を流さずに事が済めばそれに越したことは無いですが。 何故、こう考えてしまうのだろう。「兵器が進化し、殺される姿を目にしないため罪悪感な く殺す」と池澤さんがその解をを提示しています。 報道される爆撃の様子はどこかアニメやドラマのワンシーンのように現実離れした感があ ります。今の報道ポリシーでは許されることでは無いかもしれませんが、もし、血を流し た、負傷した、或いは命を落とした生の姿が報道されれば、きっと考えることも変わるの でしょう。辛いことですが、僕たちが見なければならない事実かもしれません。 いずにしろ旅行雑誌で「イラク特集」といった特集が組まれる時代になるといいですね。